札幌コンサートホール専属オルガニスト

Kitaraのシンボル的存在、大ホールのパイプオルガンの魅力を広く深く活用し、世界へ向けて発信する札幌コンサートホール専属オルガニストを、ヨーロッパから毎年招聘しています。これまで24人の若く才能豊かなオルガニストを迎えました。歴代専属オルガニストは、Kitaraでの一年間の活動をきっかけに大きく成長し、魅力あふれる音楽家として羽ばたいてゆきました。現在の専属オルガニストと、世界各地で活躍する歴代のオルガニストたちをご紹介します。

現在の専属オルガニスト

ウィリアム・フィールディング William Fielding

ウィリアム・フィールディング顔写真

第24代(任期:2023年9月~2024年8月)

1999年、イギリスのブラックバーン生まれ。幼少期は地元の大聖堂の聖歌隊員として活動し、エディンバラのセント・メアリーズ音楽学校で3年間学んだ後、イギリス王立音楽大学で2年間オルガンとピアノを学ぶ。2020年には、学びの拠点をフランスのトゥールーズに移し、ミシェル・ブヴァールにオルガンを師事。その後、トゥールーズ地方音楽院では、オルガンをヨアン・タルディヴェルに、即興演奏をフィリップ・ルフェーヴルに師事。卒業時には、審査員満場一致での最優秀賞を受賞。現在、パリ国立高等音楽院で、オリヴィエ・ラトリー及びトマ・オスピタルに師事している。

これまでに、イギリスのハンプトン・コート宮殿王室礼拝堂、フランスのトゥールーズ音楽院付属合唱団とともに演奏活動を行い、2021年より、カヴァイエ=コル製のオルガンを有するサン・セルナン大聖堂聖歌隊の正オルガニストを務めている。また、イギリス、ドイツ、フランス、チェコ共和国、ポーランド、スペイン、スイスなど国際的な舞台で演奏する機会に恵まれ、演奏活動の幅を世界各国に広げて活躍している。指揮者のマーク・オプスタッドとトゥールーズ音楽院付属合唱団とともに、デュリュフレのレクイエムなどを収録したCDの制作も行った。

歴代札幌コンサートホール専属オルガニスト紹介