全国4館連携フォーラム事業 音楽がヒラク未来 札幌フォーラム 2017年8月12日(土)・13日(日)

音楽がヒラク未来 申込フォーム

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プログラム テーマ:音楽は「学び」の現場でこどもたちに何をもたらすことができるのか

聴くことから始めよう

私たちは古来、「聴く」という素晴らしい力を持っています。
自然の音を聴き、気配を聴く。
自分の心に耳を傾け、他者の心に耳をすます。
「聴く」ということは、
心模様に思いを巡らせ、その機微を感じ取り、言葉にならないようなものを想像することなのだと思います。
人と人は、聴こうとする行為なしに、わかり合うことも、つながることも、できないのかもしれません。
社会が揺れ動き、変わっていこうとする今、漠然とした不安に耳をふさぐのではなく、
耳を開いて聴くことの大切さを、改めて見つめてみたい―。

音楽には、生きるという不変の営みにおける喜びや悲しみ、恐れ、驚き、祈り、願いが内包され、
人はそれを聴いてきました。
特にクラシック音楽は、長い歴史によって凝縮した人生の真理を孕み、
耳を傾けること、想像すること、考えることを人に課してくれるのです。

現代の社会において音楽が果たしうる大きな可能性がここにあるのではないか。
その可能性を模索し、社会へと役立てることに、全国の4つの会館が取り組みます。

音楽は「学び」の現場で何をもたらすことができるのか(札幌コンサートホールKitara)
音楽の力を伝え、広める人材をどのように「育成」すべきか(東京文化会館)
音楽は「地域社会」にどのような活力を創出できるのか(上田市交流文化センター[サントミューゼ])
音楽が「越境」することでどのような広がりが生み出されるのか(北九州芸術劇場)

音楽がヒラク未来。
聴くことから始まる未来を、私は信じています。

13:00

13:10
(約10分) 開会式
13:15

14:15
プログラム①
(約60分)

事例紹介① 子どもたちのための音楽普及事業① ―全国のホールの実践を知る―

現在、さまざまな学びの場で行われている子どもたちのための音楽普及事業、特にアウトリーチや音楽ワークショップはどのような役割を担っているのか、今後どのように展開してゆくのか、全国のホールの事例紹介を通じてその現状に迫ります。

事例紹介:矢吹 修一(いわき芸術文化交流館アリオス)、寺田 尚弘(新潟市民芸術文化会館)、
     長谷川 亜樹(サントリーホール)

14:30

16:30

プログラム②
(約120分)

ワークショップ体験 子どもたちのための音楽ワークショップとは

演奏家の行う音楽ワークショップは、子どもたちにどのような意味をもたらし得るのでしょうか。実際にワークショップを体験し、考えます。

講師:仲道 郁代 ※本プログラムのみの参加はできません。

16:45

17:45

プログラム③
(約60分)

事例紹介② 子どもたちのための音楽普及事業② ―札幌における取り組みを知る―

現在、札幌で行われている子どもたちのための音楽普及事業の事例を紹介します。

事例紹介:齋藤 和裕(札幌市立二条小学校教諭)、谷本 聡子(札幌大谷大学教授)、
     桐田 郁(札幌コンサートホール)

17:55

18:40

プログラム④
(約45分)

パネルディスカッション 「札幌、北海道地域における、これからの展開のために」

プログラム①・②の事例紹介を受けて、札幌・北海道地域におけるこれからの子どもたちのための音楽普及事業の展開について考えます。

パネリスト:矢吹 修一、寺田 尚弘、長谷川 亜樹、齋藤 和裕、谷本 聡子、桐田 郁
モデレーター:吉本 光宏(株式会社ニッセイ基礎研究所 研究理事)

10:00

11:40
プログラム⑤
(約100分)

プレゼンテーション 音楽ワークショップ「ひろがる!つたわる!オルガンのひびき」を見てみよう

札幌コンサートホールのシンボルであるパイプオルガンとオルガン作品の魅力を紹介するため、移動可能な小型のパイプオルガン(ポジティフオルガン)やリハーサル室に備付のパイプオルガンを活用した子どもたちのためのワークショップを行い、その様子をご覧いただきます。

出演:吉村 怜子(オルガン)、山田 美穂(ナビゲーター)ほか

12:00

12:50

プログラム⑥
(約50分)

ディスカッション 音楽ワークショップの考え方とこれからの展開

上記ワークショップ終了後、実践したアーティストたちとフォーラム参加者でディスカッションを行い、音楽ワークショップの考え方や今後の展開について考えます。

プレゼンアーティスト:吉村 怜子、山田 美穂
モデレーター:津村 卓(一般財団法人地域創造 プロデューサー)

13:50

14:30

プログラム⑦
(約40分)

グループディスカッション 音楽ワークショップの可能性を考える

子どもたちが音楽をもっと好きになるために、特に音楽ワークショップの可能性について、「アーティスト」「教育」「ホール(または芸術文化関係団体)」それぞれの視点から考えます。3つのトピックのなかから参加するトピックを1つ選んでいただき、グループディスカッションを行います。

①【アーティスト】音楽ワークショップにどのような意義があるのか、どのように学びの場に生かせるのか
 モデレーター:中川 賢一(ピアニスト)

②【教育】教育現場においてどのように音楽ワークショップを活用することができるのか
 モデレーター:山田 健一(札幌市立資生館小学校教頭)

③【ホール】ホールや芸術文化関係団体がどのように音楽ワークショップを展開することができるのか
 モデレーター:津村 卓

14:40

15:10

プログラム⑧
(約30分)

ミニコンサート 聴くことから始めよう

子どもたちに聴いてもらうためのコンサートを想定し、ピアノのミニコンサートを実施します。

※コンサートのみの参加はできません。

15:20

16:50

プログラム⑨
(約90分)

パネルディスカッション 音楽がヒラク未来

プログラム⑦のグループディスカッションを経て、各グループのモデレーターによる、「音楽がヒラク未来」につながるパネルディスカッションを行います。

パネリスト:中川 賢一、山田 健一、津村 卓、桐田 郁
モデレーター:吉本 光宏

16:50

17:00

(約10分) 閉会式


©Kiyotaka Saito

仲道 郁代〈芸術監督・監修〉

 人気実力ともに日本を代表するピアニスト。1987年のデビュー以後、全国各地で数多くのリサイタルを開催するほか、多数のCDをリリース。青山学院大学苅宿俊文研究室との音楽ワークショップ・プログラムの研究・開発、全国各地の小中学校・ホールにおける音楽アウトリーチの実施、絵とおはなしとピアノで綴る未就学児向けの人気コンサート「不思議ボール」の開催など、教育活動も精力的に行なってきた。札幌では子どものための音楽とアートによるプログラム「Kitara Kidsミュージック&アーツクラブ」をトライアル企画を含めこれまでに7回実施。2018年1月にも開催決定。
http://www.ikuyo-nakamichi.com

矢吹 修一〈いわき芸術文化交流館アリオス企画制作課〉

 1983年福島県いわき市生まれ。昭和音楽大学音楽芸術運営学科アートマネジメントコース卒業。2006年、シアターワークショップに入社し、品川インターシティホールに配属。07年、トリトン・アーツ・ネットワークにてアウトリーチ及び制作業務の研鑽を積む。同年4月、いわき芸術文化交流館アリオス開設準備室に参加、現在に至る。おもにアウトリーチ事業「おでかけアリオス」の企画制作を担当。

寺田 尚弘〈りゅーとぴあ新潟市民芸術文化館事業企画部長〉

 群馬県生まれ。1983年から新潟市音楽文化会館にて、ジュニアオーケストラ教室の運営と指導、主催演奏会の企画制作に携わる。98年からりゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館事業課にて、音楽公演の企画制作を担当。東京交響楽団との提携による公演・普及事業や、ジュニアオーケストラ教室、ジュニア合唱団などの青少年育成事業を手がける。現在、りゅーとぴあ新潟市民芸術文化館事業企画部長。

長谷川 亜樹〈(公財)サントリー芸術財団サントリーホール企画制作部プログラミング・ディレクター〉

 東京藝術大学音楽学部楽理科卒業、同大学院音楽研究科応用音楽学専攻修了。2003年より現職。3~6歳児対象の美術ワークショップつき演奏会「サントリーアートキッズクラブ いろいろドレドレ」、東京都港区立小学校4年生対象のアウトリーチ&コンサート「Enjoy! Music プロジェクト」、音楽専攻の大学生によるプロデュース公演「レインボウ21」、ホール無料開放イベント「オープンハウス」など、数々の教育普及プログラムを手がけている。

谷本 聡子〈ピアニスト・札幌大谷大学教授〉

 ハンガリー・リスト音楽芸術大学を、日本人初のソリスト・ディプロマを取得して卒業後、ドイツ・フライブルク音楽大学院修了。ブダペストの音楽祭出演や多数のソリスト等と共演。札幌市民芸術祭大賞、札幌市民文化奨励賞を受賞。札幌音楽家協議会やハイメス等多くの音楽団体で運営委員をつとめ、リスト音楽院セミナー実行委員会委員長。2017年、ハンガリー政府より文化勲章を授与される。札幌大谷大学芸術学部音楽学科ピアノコース主任教授、社会連携センター委員。

吉本 光宏〈株式会社ニッセイ基礎研究所 研究理事〉

 1958年徳島県生まれ。早稲田大学大学院修了。文化審議会文化政策部会委員、文化庁2020年に向けた文化イベント等の在り方検討会座長、東京芸術文化評議会評議員/文化プログラム検討部会部会長などを歴任。東京オペラシティや東京国際フォーラム等の文化施設開発やアートワーク計画のコンサルタントとして活躍する他、文化政策、創造都市、オリンピック文化プログラム等の調査研究に取り組む。著書に「文化からの復興」(共著)など。


©Shuhei NEZU

中川 賢一〈ピアニスト・指揮者〉

 桐朋学園大学音楽学部でピアノと指揮を学び、卒業後、アントワープ音楽院ピアノ科首席修了。1997年ガウデアムス国際現代音楽コンクール第3位。ソロ、室内楽、指揮で活躍する他、国内外の様々な音楽祭に出演。NHK-FMなどに度々出演、新曲初演多数。(一財)地域創造の登録アーティストを務め、全国各地でアウトリーチ活動、ワークショップやコンサートを行う一方、地元参加型の舞台作品制作などに指揮者・編曲者として携わる。現代音楽アンサンブル「アンサンブル・ノマド」メンバー。お茶の水女子大学、桐朋学園大学非常勤講師。
http://www.nakagawakenichi.jp

津村 卓〈一般財団法人地域創造 プロデューサー〉

 1985年大阪ガスのビルをレストラン等の店舗から劇場、稽古場、工房等の複合施設にリノベーションした扇町ミュージアムスクエアを企画し、副支配人兼プロデューサーに就任。87年より2002年まで兵庫県伊丹市の伊丹市立演劇ホール(アイホール)チーフプロデューサー。1995年より財団法人地域創造プロデューサーを務める。2003年より北九州芸術劇場チーフプロデューサー、08年より館長を兼務し現在は顧問。14年より上田市交流文化芸術センター館長。その他東京都文化施設の指定管理者選定・評価委員ほか。


©Shuhei NEZU

吉村 怜子〈オルガニスト〉

 札幌コンサートホールKitaraのオルガンスクールにて、3年間オルガンの初歩を学ぶ。東京藝術大学音楽学部器楽科・オルガン専攻卒業、同大学院音楽研究科修士課程修了。フランスのリヨン国立高等音楽院オルガン科卒業、同音楽院修士課程修了。オルガンを大野敦子、小林英之、深井李々子、廣野嗣雄、早島万紀子、廣江理枝、フランソワ・エスピナス、リズベス・シュルンベルジェの各氏に師事。日本オルガニスト協会会員。

山田 美穂〈ナビゲーター〉

 北海道教育大学札幌校芸術文化課程音楽コースにクラリネット専攻で入学。3年次より作曲専攻に転向し卒業。ポピュラーからクラシックまで様々なジャンルにおいて、演奏や作曲・編曲等で幅広く活動中。クラリネットを高鹿昶宏、渡部大三郎、作曲を南聡、指揮を中村隆夫の各氏に師事。ノルト・シンフォニカー常任指揮者。札幌コダーイ合唱団副指揮者。2010年度より、新得町新内ホールコンサートのコーディネーターを務めている。