<Kitaraワールドオーケストラ&合唱シリーズ>ハイドン・フィルハーモニー

ニコラ・アルトシュテット

1982年生まれ。世界が注目する期待の若手チェリスト。ボリス・ベルガメンシコフの最後の弟子のひとりで、ハインリッヒ・シフやミクローシュ・ペレーニをはじめ偉大なチェリストたちからも影響を受けた。2010年、クレディ・スイス・ヤング・アーティスト賞を受賞。世界の主要都市で、名だたるオーケストラとの共演を重ね、また室内楽奏者、ソリストとしても幅広く活躍している。2015/16シーズンから、ハイドン・フィルハーモニーの芸術監督、首席指揮者を務める。

ハイドン・フィルハーモニー

1987年、指揮者アダム・フィッシャーのもと、ウィーン・フィルとハンガリーの主要オーケストラのメンバーによって設立。本拠地はアイゼンシュタット、エスターハージー城内のハイドン・ザール (ハイドンが多くの曲を生み出した場所)。ハイドン及び同時代作曲家の作品、ロマン派、現代の作品、またアイゼンシュタットで行われるハイドン・フェスティバルを忠実に再現したプログラムなどによるコンサートで、世界の聴衆を魅了している。


ハイドン・フィルハーモニー
指揮・チェロ独奏/ニコラ・アルトシュテット

6月26日(火)19:00開演 大ホール

<プログラム>
ハイドン:
 交響曲 第92番 ト長調 Hob.I-92
  「オックスフォード」
 チェロ協奏曲 第1番 ハ長調 Hob.VIIb-1
 交響曲 第94番 ト長調 Hob.I-94「驚愕」

<出演>
指揮・チェロ独奏/ニコラ・アルトシュテット
管弦楽/ハイドン・フィルハーモニー

<料金>
全席指定(税込)
S 8,000円、A 6,000円、 B 4,000円、
U25シート※(各席)2,000円
【Kitara Club会員特別料金】
S 6,000円、 A 4,000円、 B 2,000円
※U25シート:1993年以降にお生まれの方(未就学児を除く)であれば学生に限らずご購入いただけます。ご購入、ご来場時に生年を証明できるものをお持ちください。

チケット購入へ

ベルリンの壁崩壊以前、指揮者アダム・フィッシャーのもと「オーストリアと
ハンガリーから選りすぐりの音楽家を集め、ハイドンの作品を演奏して国境を越えよう」と設立されたハイドン・フィルハーモニーが、9年ぶりに再来日する。指揮とチェロ演奏を務めるのは同フィルの芸術監督、ニコラ・アルトシュテット。今をときめく天才アーティストが、古典中の古典を新しい姿にどう創造するか、期待で心が沸き立つ。公演について、アルトシュテットに聞いた。

―ハイドン・フィルハーモニーについて、どう感じていますか。

 芸術監督に就いて以来、私はハイドン・フィルハーモニーに、立奏、古楽弓やガット弦の使用などを提案してきました。その結果、オーケストラは生まれ変わったような新しい魅力を放っています。ハイドンに焦点を当てながら、進化したレパートリーを探求するというオーケストラの意図に賛同してくれる演奏家を、ヨーロッパ各地から募ってきたことも功を奏しています。

―ハイドンと、彼の作品はどんな存在であり、どんな意味がありますか。

 今につながるクラシック音楽のほとんどすべての要素が、ハイドンに始まりました。たとえばベートーヴェンの「交響曲第9番」終楽章の器楽によるレチタティーヴォから、ワーグナーのトリスタン和音に至るまで。その発想や和声の関係性などを、ハイドンの「協奏交響曲」や「天地創造」をはじめ、彼のさまざまな作品に見いだすことができます。エスターハージー家で、外界からの影響をいっさい受けることなく創作に専念していたハイドンは、今日もなお最も創造的で独創的な作曲家であり続けているのです。

―今回の公演で、注目はハイドンの「チェロ協奏曲」での弾き振りです。
 この作品の魅力は?

 長いあいだ演奏してきましたが、決して飽きることはありません。一瞬一瞬に命を吹き込んでくれる傑作で、今作られたばかりのような新鮮さと発見を与えてくれます。

―指揮とチェロ演奏とで、音楽との向き合い方は異なりますか。

 同じです。異なるチャンネルを通じてのアプローチではありますが、直接的に奏でるという点に違いはありません。しかし同じ自分の音を創るにしても、チェロでは具体性がより求められるのに対し、指揮では精神的な面がとても重要になります。

―公演を楽しみにしているお客さまへ、メッセージをお願いします。

 深い精神性と文化を備えた日本は、とても魅力的な国です。ちょうどここ最近も、歌川 広重の浮世絵を眺め、その世界に浸って過ごしました。一方、私たちが日本の方々へ伝えられる最も貴重な贈りものは、ハイドンとモーツァルトの音楽です。みなさまのために演奏できることに感謝しながら、初めて訪れる札幌を楽しみにしています。